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ご挨拶2017
今年も残すところあと僅か
2017年、沢山の新しい出来事があり、旧知の方々、新しく出会った方々、本当に沢山の方々に支えて頂きました
ありがとうございました
心より、感謝申し上げます

今年は、葛布の帯を知り、お問い合わせくださる方、お求めくださる方が増え、とても嬉しく、有り難く思っています。葛の帯が、みなさまの、着物を着る楽しみの一助となっているならば、作る者として、この上ない幸せです

せっかくご縁があってお手元に届いた葛布ですから、末永く使って頂けるように、万が一の破損の際の修復の技術も磨きたいと、それは来年の課題の一つ
何かお気付きの点などありましたら、気兼ねなくご連絡ください


写真は玄関の注連飾り
夏に葛の繊維を取った時に取っておいた、葛の蔓の芯で作りました
垂れ下がっているのは葛の繊維

今年一年どうもありがとうございました
来年もどうぞよろしくお願いいたします

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by watanabeshino | 2017-12-31 14:41 | お知らせ | Comments(0)
葛布っぽくないね
こちらのブログでは一言もお知らせしておりませんでした
今年の10月に3年越しの念願叶って長野へ行ってきました

目的の一つは公募展入選できての表彰式参加
 第46回特別展「第10回現代手織物クラフト公募展」


展示していただいていたのはこちらの帯
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目的のもう一つは木曽駒ケ岳に登る
写真は千畳敷カール中腹よりロープウェイ山頂駅とホテル方面
あいにくの天気でしたが道外の3000メートル級の山に登ったのは初めてでしたので満足
景色は想像力で見てきました
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織物と山のために、着物と山道具を持って行く
私の全てを持ち歩いたような旅でした
空港で「貴重品は入っていませんか」と聞かれたときに、入っているのは私にとっては全部貴重品だったので、「貴重品って何ですか」と聞いてしまったくらいです


さてここからが本題なのですが
その展示会の講評で、審査員の方に「葛布っぽくないね」というような言葉をいただき、それがとても印象的だったのでここに残しておこうと思います
もっと違う言い方だったかもしれません。でも恐らくは、「これまで見たことのあるどの葛布とも違う」という意味なのだと私は受け止めています

葛布の産地静岡の葛と北海道の葛はその性質が違います
気候も土地も違うのですから当たり前です
静岡の葛は雪に埋もれることはありませんが北海道の葛は一年のうち約半分は雪の下、物理的に雪に閉ざされるので太陽に当たる率もうんと低い上に、緯度も高いので真夏の日光の強さも気温も違います。また、芽吹いてから花を咲かせるまでの期間は1〜2ヶ月違い、土の成分も微生物も多分違う。そこで生き抜くための何かしらを備えた蔓の中の繊維の様子が、そうでない地域と違うのは当然のこと。さらに言えば、発酵させるときの微生物も違うでしょうし、繊維を洗い流す川の水の性質も違う。繊維となってから、保管されているときの温度や湿度も違います。
加えて、織り機などの道具の違う中で、「この葛を、その美しさをなるべく損なわずに、着物の帯として用に耐えうるものにするにはどうしたら良いか」またはそれ以前に「札幌の気候の中でより良い繊維を取るにはどうしたら良いか」を考えながら、経糸の太さや風合い、形状、材質、経糸緯糸の密度、葛の糸の太さ、などを思考錯誤した結果、
「葛布っぽくない」ものが出来上がった

本来の、と言っていいかどうかわかりませんが、葛布の「葛布らしさ」を無視しているわけではもちろんありません。むしろ私なりに知りうる限り大いに参考にし、大いに真似をしてきました。しかし、葛の糸の良さが生き美しく永く残っている、古い時代の葛布の持つ、その迫力や美しさには、到底敵うわけもなく、また、現在静岡で織られている葛布のしなやかさや光沢と、土地と歴史に根ざしたような、それらに裏打ちされたような、気迫気概のようなもの、それらにも全く及びません。だからといって、それに対抗しようとして独自のものを作ろうと思って作ったわけでもありません。北海道の葛で北海道の気候で、着物の帯として、より良いものにしようと右往左往した結果、「そうなってしまった」と言うのが適当です

少し話が逸れますが、「服地として使いたい」というお問い合わせを有難くもいただくことがたまにあるのですが、しかし、そうなると、上記一連の試行錯誤を一からやり直すことになってしまうので、私はとても躊躇します。希望される方が結構多いようなので、やってみようと思っていたこともあったのですが、諦めることにしました。帯の試行錯誤で精一杯。多分できない。
私一人ではできないのですが、けれども、例えば同じように、北海道の葛で「服地としての葛布」を思考錯誤していく方が、もしかしたら現れるかもしれないな、なんてことを夢見ながら、そんな風に、これから、長い年月かかってでも、北海道の葛布が育っていきながら残っていったら良いな、その足がかりになれるように、と思いつつ


今年一番の言葉は「葛布っぽくないね」

ということで、年末のご挨拶に代えたいと思います
今年一年、本当にたくさんの方の応援支援を頂きました
ありがとうございました
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします


(おまけ)
木曽駒ケ岳の山頂神社
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天気のせいで荒涼としています。この日(2017.10.19)、初雪だったようです
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駒ヶ根や伊那の街中を、何とは無しに流れている側溝のような川の水の綺麗なこと
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発つ前、天気を調べると、札幌と気温があまり変わらなかったので不思議だったのですが、この街自体が日本アルプスに囲まれていて標高がすでに1000メートルあると知って納得
札幌で言えば、手稲山の山頂くらいの高さです
冬はもちろん寒く、積雪量も多いのだそうです


登山の後、伊那紬の工房を訪ねることもできました
素晴らしい旅でした
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by watanabeshino | 2017-12-24 09:51 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)
工房営業お休みお知らせ
毎週土曜日の工房営業
12月30日は年の暮れのためお休みします
その他、お問い合わせはこちらからどうぞ

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by watanabeshino | 2017-12-20 11:50 | お知らせ | Comments(0)
師走のご挨拶
師走
事務仕事など、一年のまとめに入っています
今年は、5月に行った個展をきっかけに、その後、多くの方とのご縁、応援があり、より多くの方に 北海道での葛布を 知っていただくことが出来たのではないかと、今日は帳簿をつけていて、そんな事を考えています

本当は、ご縁のあった方全員に、直接お礼と感謝の気持ちをお伝えしたいところです
しかし、なかなかにそれは叶いません 
ですので、この場をお借りしまして、厚く厚く御礼申し上げ、感謝の気持ちをお伝えします

区切りとは良いものです
皆様におかれましても、良い一年の締めくくり、良い12月となりますように、お祈り申し上げます








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by watanabeshino | 2017-12-09 17:26 | お知らせ | Comments(0)
八寸帯地 カルシ
カルシ(karus/きのこ)
経絣葛布八寸帯地

幅  8寸4分(約31.8cm)
長さ 1丈4尺2寸(約538cm)
重さ 199g

緯糸 葛(札幌・手績み糸)
経糸 絹(群馬・座繰り玉糸)

染め 蕗の薹、団栗、赤麻
   生成り

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経糸の玉糸の不均一さと 緯糸の葛の不均一さが ほどよく馴染み 見るほどに見飽きない布になっています
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経の絣は、前帯柄とお太鼓で切り替わります


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お太鼓の引き返し部分は
表側は生成り、裏側は団栗で染めた葛の糸を使い
見えそうで見えない お太鼓の裏側の色が表側と違う
手先も左右で違う色になるようにしています

光あれば影あり 明暗 寒暖 温冷 喜悲 生死 全てのものは表裏一体
だからなのか、どうしてもそうしたくなるので そうしています
八寸帯地だけでなく、半幅帯地、角帯地、全て、特別な事情のない限り同様
最初と最後、右端と左端 で 色が違います

ですので、八寸帯地のお太鼓部分は、着物や気分に合わせてリバーシブルで ご使用いただけるように、長めに織っています



いつものうずまき
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この帯に関するお問い合わせはこちらからどうぞ
http://kuzunonuno.com/kuzunonuno/contact.html


*使用している素材についての詳細はこちらから
北の葛布 
    http://kuzunonuno.com
蚕絲館さん(座繰り 玉糸) 
 https://www.sanshikan.jp










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by watanabeshino | 2017-12-04 10:24 | 葛の帯 | Comments(0)



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