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3月「木枠と葛の手織り教室」開講日お知らせ
3月の「木枠と葛の手織り教室」開講日カレンダー
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当工房にて 13:00〜16:00(体験講座は〜17:00)
葛の糸を使い、糸と棒で、織り装置から自分で作る手織りが学べます

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慣れれば長い布や紐も織れます。

(詳細)
葛と木枠の手織り布教室/北の葛布
http://kuzunonuno.com/kuzunonuno/kiwaku-kouza.html

お申し込みはこちらから
http://kuzunonuno.com/kuzunonuno/contact.html

※2017年度より講座内容と料金を改定しています。葛の繊維と糸の扱いを軸に、糸と棒で織り装置から自分で作る織りを、段階を踏んで学んで頂けるようにしました。




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by watanabeshino | 2017-02-23 21:41 | お知らせ | Comments(0)
木枠機、腰機、糸だけの織り装置
『時を織り込む人々』という本がある。
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出版年は2001年。
博多織の源流を辿ろうと中国の苗(ミャオ)族の織物を、15年に渡って現地に何度も通い研究した鳥丸貞恵さんという方の本。当時札幌芸術の森で、現代アート作家や(確か)陶芸家、(現在私の先生である)織りのみやはらみゆきさん、鳥丸さんの講演があり、まる2日間かけての鳥丸さんの、苧麻の糸取り〜糸作り〜苗族の織りの、実習講座もあって、私は抽選に漏れたにもかかわらず当日直接かけあい無理やり鳥丸さんの許可を得て参加させてもらった。本はもちろんその時に買ったもので、苗族の編み、織りについて詳細な紹介がされている。写真のように大きな装置を使っているものから、糸と自分の体だけで織っているようなものまであるのだが、経浮き織りを軸にした細かな模様が大変美しく、信じられないくらいに簡単な装置で、なんとこれだけのものが織れるのかと衝撃を受けた。なんというか、この時の講座の体験とこの本で読み知った体験とが、私の織りの、もしかすると原体験、原風景、と言ってもいいのかもしれないと、今更になって、思っている。

以後、数年にわたって私は木枠の織り機や腰機を自作して、または、鳥丸さんの講座で習った糸だけで織る方法で、自分で取った葛の糸で葛布を織ろうと試みた。経糸に自分で績んだ苧麻の糸や、譲ってもらった大麻の糸を使って、葛布を織ってみたりもした。写真の木枠はその時に自分で作ったもので、今は緯絣の勉強中で織りかけ。

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その後、とうとう京都西陣の機織り機を取り寄せた訳なのだが、高機と、腰機と、木枠機と、糸だけの機と、私の心の中には今もどれもが並列に並んでいる。当たり前だが中で最も高価な高機が道具として一番優れているという訳では全然なく、腰機には腰機にしかない機能があり、糸だけの機にも糸だけの機にしかない特徴があり。腰機でないと織ることのできない布があり、高機でないと織ることができないものがあり、木枠の機でないと使えない素材があり。

「木枠の機の小さな葛の布づくり」の講座を開いているのも、そんなこんなの経緯があってのことです。

それにしても鳥丸さんの講座は短い中にたくさんのことを学べる素晴らしい講座だったが、その分とても過酷で、私は1日目の夜、寝ないで苧麻の糸績みと撚りかけを頑張った。翌日まだ終わっていないなんて言おうものなら廊下に立たされるんじゃないかというくらいの勢いのある方だった。その時に、苧麻の根をもらい庭に植えてみたが、冬の間に死んでしまった。苧麻は北海道では満足に生きられない、ならばその糸も布も、恐らくは北海道の暮らしには不向きなのだと思った。

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by watanabeshino | 2016-02-22 13:36 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)
建物は曲尺 一尺=30.303センチメートル
反物は鯨尺 一尺=37.879センチメートル

これは鯨尺
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筬は竹筬
一寸間60羽
糸が太めなのでちょっとギリギリ。

鯨尺のモノサシは和裁の大先生 故 村林益子さんから直接購入したもの。拙い私からの問い合わせに、ご本人が、わざわざお電話を下さった。分け隔てなく対応してくださる様子に感銘を受けた。

道具と、それから尺という単位を大事にしたい。
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by watanabeshino | 2016-01-08 19:31 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)
直す
葛の緯糸が切れているのを見つけました。糸を作る段階、織る段階、の二段階で、強度を確かめ切れない事を確認し、弱いものは使わなかったり弱い部分は糸を作り直したりしながら織っていくのですが、それでも、筬を打ち込んだ衝撃で切れてしまうことがたまにあります。大抵はその都度気付きますが、今回はかなり進んでしまいました。

さて、ここまで戻り織り直すという選択肢もあろうかと思いますが、大分進んでしまったこともあり、戻りませんでした。戻って織るのと、針と葛の糸で補修するのと、出来栄えも強度も変わらないので、そうしました。
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葛の糸自体、均一ではないので、こうした、いわば「傷」とも言えるものを包み込んでくれる大らかさがあります。甘えてはいけないのかもしれない。でも、そうしたことを許さない雰囲気よりも、ちょっとしたミスは包み込んでくれる大らかさが滲み出ているものの方が、見る人も使う人も、何かホッとするのではないかと思うのは奢りでしょうか。見た目の均一さに闇雲にこだわるのではなく、その素材の良さが充分に出ているかどうか、実用としてはどうか、という部分に誠実に、こだわりを持ちたいと思う。

ちょっとのミスで人命が危険に晒されるというなら話は別ですが、そこまでシビアじゃない事を幸いに、そんな事を考えます。

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大変歴史のある布、現代まで残っているのにはやはり理由があります。ひとたび布になればもちろんそう簡単に切れるものではないということもその一つだと思います。しかし、もしかすると、湿度や温度などの関係で、使っているうちに切れたり、5年、10年といった経年使用により磨耗したり、するかもしれません。ご自分で補修しながら使って頂くのも味となり面白いと思いますが、なにぶん草の繊維の糸で、一つ一つ状態が違いますし、使う方の使い方も千差万別。どんな状態でそうなったのかを私としても知って行きたいですし、それを今後の制作に活かしていきたいので、私の織った葛布を手にされた方で、何か不都合があったときにはぜひともご一報頂きたいと思います。可能であれば、補修します。

帯のみならず、小さな葛布のシリーズでも、気兼ねなくご連絡ください。





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by watanabeshino | 2015-12-20 22:36 | お知らせ | Comments(0)
北海道に暮らす青
私は多分形より色にどうも傾倒するようで、組織織りにいかず平織りで色の組み合わせを試すべく糸を染めるようになったのはそういう訳なのだろうと思います。

そうして、色だけに「色々」やってきて、どうも北海道に暮らす人々は青が好きなのだなぁと最近感じています。北海道には比較的古くから根付いている藍染めがあるからか、しかしそれを知ると知らずとに関わらず、どうも、藍の色が、心地良く優しく入っていくようです。

ですが、それはいわゆる日本的な藍染の色ではなく、ちょっと灰がかった青とか、薄い青とか、たとえばこんな感じの色(写真)。藍染でも、いわゆる「藍染」の濃い色より、うっすら青い色の方が、好きという方が多いようです。

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この色、雪かもしれないと思います。
雪の色は、光の量や水分の含有量によって、灰〜水色に変わる。それから、どんより鉛色の雪雲と春が近い真っ青な空。吹雪の時の目の前の真っ白と、その向こう奥深くにある灰色の青。それらのグラデーションが、きっと心の奥深くにどっしりと根を張っているのではないか。

そういうのこそが、伝統と言えるのかもしれません。思えば、暑い地域の染めや織りの衣服は、それはもちろん素晴らしいものではありますが、そのまま北海道に持ってきても、あまり映えない。どこか浮いてしまったり、何だか馴染まないなぁと、違和感が残る。やはり土地のものは、その土地で、活き映えるのだと思います。

写真は木枠の織り機による栞です。
染めは伊達の蒅、灰汁建てによる。白い部分は葛の生成。

もちろん私も漏れずこの雪の青が大好きです。

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by watanabeshino | 2015-11-09 15:01 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)
葛の小さな栞
木枠の機で葛の小さな栞を一日一本を目標に織っています。仕上げまで含めて2時間かかってしまうのでもう少しスピードを上げたいところですが、やっているうちに色々試したくなって、余計な事をするのでますます時間がかかります。

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しかしこの栞、大変具合が良いです。
帯を織るための試し織りになるばかりでなく、帯を織った時に出る、どうしようもない半端な糸と、葛の糸を作る時に出る、糸にできない葛の繊維を、ほぼ全て使い切る事が出来るのです。要するに、織物をしている過程で捨てる部分をほとんど出さずに、ほぼ全てを活用出来るのです。

例えばこんな半端な糸や繊維。
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「残り物には福がある」という言葉がありますが、どうもその元々の意味は、「半端に残ったものの活用を知恵を出して考えた結果、思いもよらぬ良いものが出来る」というような事だったのではないかと、近頃思います。思えば、今や逆に高価にすらなっている、絹糸のキビソ糸やビス糸、紬や刺し子なども廃品利用の知恵の結果です。パッチワークやポジャギもきっとそうですね。

とにかく、ものを作る過程で、なるべく捨てるものは出したくないと思っています。勿体無い、地球環境への配慮、といったことより以前に、それが出来るまでの過程や、自分か他人かを問わずその労力を思うと、使えないからと簡単には捨てられないのです。

使っている木枠の織り機です。
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by watanabeshino | 2015-10-27 11:51 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)



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