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染料は薬
これも、これも、薬になるのだと知りました。

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(どちらも、無農薬無化学肥料のものを選んでいます)

タマネギの皮の方は、当たり前ですが染料にする時と同じ色、同じ匂いでしたから、体の中が黄色くなるのではないかと飲むのに若干躊躇しましたが、肺を整える作用があるというので飲みましたら、何と良く効くのでビックリしました。息をする度にゼロゼロいったり肺の痛いのが本当に治るのです。

プラセボ効果も多いにあるのかもしれません。でも実際調子が良くなるのですからそれに越した事はない。世のほとんどの薬だってそんなものかもしれません。

「服薬」という言葉の由来について、もとは薬効のある草木の抽出液で染めた「服」を身につけたり皮膚に当てたりする事だったという説を、あちこちで耳にします。改めて、その言葉いかにもと感じ入ります。薬にもなる抽出液で染めた布を纏う事で、皮膚との間に何かしらの物質のやりとりがあってもおかしくはなく、それによって心身が癒されるという事は多いにあると思います。

医者にかかるまでもない細かな不調にきちんと気づき、手軽で気軽で副作用もないこうした行為で治す、をやっていれば、きっと大病には至らないのでしょう。

いつも何気なく食べているものでも一つ一つに役目がある、それを意識して食べるか何となく食べるか、毎日の食事ですからその積み重ねは後々大きな違いになるのだと思います。

私がいつも使っている染料の中にも、定説として薬効のあるものがあります。そうした事も意識しながら染め織りたいと思いました。

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by watanabeshino | 2017-01-12 11:59 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)
北海道に暮らす青
今年の藍は色が出すぎて濃く染まりすぎて、贅沢にもホトホト困っていたのですが、ちょっとした加減を覚えたこともあり、建ててから4ヶ月が経とうとしている今、やっとこの色が出て来ました。

灰がかった、薄い
雪の影の、雪雲のある空の灰暗い、吹雪の向こうに潜む灰色の、雪国の青。

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私は、色も土地の影響を受けるものと考えています。その土地で取れた色、その土地に暮らす色は、その土地に暮らす人にとって、もっとも心地よい。

藍染の濃い青は確かに綺麗ですが、しかし、私には目に強すぎる。温暖湿潤な土地にはきっと似合う、でも、北海道の土地には、どうもあまり馴染まないのではないかと思います。

奇しくも、先日、北海道に自生していた青の染料になる「エゾタイセイ」も、こんなような薄い青に染まると聞いてやはりと思いました。
また、伊達の蒅を灰汁で建てると、鮮やかな青は出ず、こんなような青しか出なくて、それは、きっとその土地に生きる藍だからこその色なのではないかと思っています。

私は、北海道に暮らす青、北海道に暮らす色を、出していきたいと思っています。

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by watanabeshino | 2016-11-18 08:30 | 制作に関して/雑感 | Comments(4)
蓬(ヨモギ)、藤
5月下旬に絹糸を染めました。

蓬(ヨモギ)
鉄媒染
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色の違いは温度の違いです。
いつも出る緑味が少ないのは、今年の蓬の特徴かもしれませんし、時期の違いかもしれません。少し大きく育ったものを使いました。



自宅に植えてある藤、種から育てているのですが地植えにして今年3年目、まだ花をつけません。でも伸び放題だったのでバッサリ切り落とし、そのまま捨てるのももったいないので染料としてみました。そしてビックリ。

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なんと鮮やかな。
媒染は銅と鉄。

藤は緑に染まると聞いてはいましたが、こんなに鮮やかとは思いもしませんでした。
自宅で染料が取れるというのは頼もしいです。



葛が伸びてきていますが、まだ細く、また、室(ムロ)に必要なススキも全然伸びていないので、葛採りはもう少し先になりそうです。
ここのところ寒かったからか、今年はいつもより少し遅いです。

我が家の藤です。
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by watanabeshino | 2016-06-07 12:14 | 草木染め | Comments(0)
葛の糸の斑、色の違い
 私の織る葛の布の途中には、色の違うところがあります。写真、分かるでしょうか。
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 ちょっと黒っぽく斑点または点のようになっている、または、少し色味の違う部分がある。これは葛の発酵の仕方と洗いの状態によってそうなってしまう場合もあるのですが、虫が葛の茎からエキスを吸った跡の場合もありますし、元々の葛の繊維の色の違いの場合もあります。目立つ部分は切り落とし使わないようにしていますが、ただ、見た目に悪いからといって簡単に切り捨てるのも痛ましく、機能的に劣りさえしなければ、出来るだけ使ってやりたいとも思います。例えば、帯なら、表に出ない部分に。または、木枠の機の小さな布に。
 ダメだから捨てる、ではなく、ダメにしない。
 しかしそれは蔓を選び繊維を取り出す段から始まっていて、そういう繊維になったのは私の責任でもあるのですが、それは次への課題とし、出来てしまったものはダメだからと簡単に捨てず最後まで使ってやりたいと思います。

 以前にも書いたことがありますが(「色について」)、素材も色も、あらかじめこちらの意図したものをどうにかして出そうと考えるのではなく、出来たもの、出たものを、活かしたいと考えています。限りあるものの中で最大の努力をする、それが素材にも自分にも無理がなく、結果、使う人にとってもきっと心地の良いものになるのではないかと思います。

 しかし、まぁ、こういう、意図的に意図しない、みたいなのが好きというだけのことかもしれません。

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by watanabeshino | 2016-03-08 11:02 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)
生成りが生成りだけの時よりも
私は色々の色が好きですが、植物の糸や素材は生成りがやはり美しく、生成りの色合いとその色の醸し出す雰囲気は、どんな色も敵わないと思っています。

ですから、布を織る時、生成りが生成りだけの時よりも生き生きとなるように、と考えながら色を入れる、という事を心掛けています。
まぁ…まだ自己満足の域かもしれませんので、あまり偉そうな事も言えません。心掛けです。

帯の場合、体側、着物に直接あたる部分は前に来る所に少し色を置く以外はほぼ生成りにしています。それは着物への色移りの心配を極力無くすという点からなのですが、充分な余白=「間」ともなり、生成り独特の、自然な色の移ろいが美しくもあります。

全てが柄で埋まっているのも良いですが、私はどちらかというと「間」が充分にあるものの方が、ホッとするし、落ち着きます。

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by watanabeshino | 2016-01-20 14:25 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)
北海道に暮らす青
私は多分形より色にどうも傾倒するようで、組織織りにいかず平織りで色の組み合わせを試すべく糸を染めるようになったのはそういう訳なのだろうと思います。

そうして、色だけに「色々」やってきて、どうも北海道に暮らす人々は青が好きなのだなぁと最近感じています。北海道には比較的古くから根付いている藍染めがあるからか、しかしそれを知ると知らずとに関わらず、どうも、藍の色が、心地良く優しく入っていくようです。

ですが、それはいわゆる日本的な藍染の色ではなく、ちょっと灰がかった青とか、薄い青とか、たとえばこんな感じの色(写真)。藍染でも、いわゆる「藍染」の濃い色より、うっすら青い色の方が、好きという方が多いようです。

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この色、雪かもしれないと思います。
雪の色は、光の量や水分の含有量によって、灰〜水色に変わる。それから、どんより鉛色の雪雲と春が近い真っ青な空。吹雪の時の目の前の真っ白と、その向こう奥深くにある灰色の青。それらのグラデーションが、きっと心の奥深くにどっしりと根を張っているのではないか。

そういうのこそが、伝統と言えるのかもしれません。思えば、暑い地域の染めや織りの衣服は、それはもちろん素晴らしいものではありますが、そのまま北海道に持ってきても、あまり映えない。どこか浮いてしまったり、何だか馴染まないなぁと、違和感が残る。やはり土地のものは、その土地で、活き映えるのだと思います。

写真は木枠の織り機による栞です。
染めは伊達の蒅、灰汁建てによる。白い部分は葛の生成。

もちろん私も漏れずこの雪の青が大好きです。

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by watanabeshino | 2015-11-09 15:01 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)
藍・灰汁発酵建て
藍染めの講習を受けている。札幌市北区の、何と区民センターの敷地内にある藍染工房で。教えてくれるのは篠路天然藍染振興会のみなさん。灰汁発酵建てによる藍染めをこんなに近所で習うことができるなんて何てラッキーな。しかも、建て方だけかと思っていたら、板締め、絞り、ろうけつ、型染め、といった一通りの染め方も教わることができる。全10回。やっぱり、どんなに資料を読みあさったって、我流でやるのとは大違い。昨年私がえらく時間をかけてやっと出した「消えない泡」が、講習2回目・藍の仕込みの第一段階の今日ですでにタップリしっかり出ていたから驚いた。熟練した方たちがこんなに身近にいらっしゃったとは、なんとも素晴らしいことです。しかし建物老朽化により取り壊しだけが決まっていて、藍染工房の行き先は決まっていないのだそう。そういうことにはお金でも場所でも建物でもいいので提供してください札幌市(北区?)。藍は北海道とも札幌市とも大変所縁のある植物です。
 北海道の、新しい染織文化の礎が各地に散らばっていると感じる昨今、移動さえクリアできれば、北海道を出ずとも染織に関する一通りの技術を学ぶことは既に可能なのかもしれない。


 写真は型染め用に切った型紙。招き猫と打出の小槌。商売繁盛!楽しみだ。

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by watanabeshino | 2015-06-05 15:50 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)
色について
色が好きです。植物による染めをやっているのもきっとその色味が好きだからだと思います。しかしその根底にあるのは、「出た色を活かす」であって、「出したい色を出す」ではないということを、常々考えています。いえ、その前に、その色味が好きだからと植物による染めにこだわっている点では「出したい色を出す」でもあるのかもしれません。しかしそもそも植物相手に自分の出したい色を出そうと思うのが随分とおこがましいというか、それはそもそも無理だろう、植物や糸に対しても随分と無理がかかってしまうだろう、と思うのです。植物から色を取り出す、その過程に妥協せずに出た色ならば、私はそれこそが素晴らしいと思うのです。そうして、そのような過程を踏んで出た色を、最大限に活かす。そのための努力を怠らない。

 ところで、私は、「出したい色にこだわって出す」ことと「出た色を生かすことにこだわる」ことの優劣とか正誤などを問うている訳ではありません。自分が何を根拠に何を選択して何をやっているか、自分で分かっているかどうかということです。「自分の納得に妥協しないでものづくりをする」という点にこだわることさえ放棄しないならば、全て結局は同じことだと思います。

「キナ(kina/草)」 角帯地
緯:葛  経:絹生糸
染:ふきのとう、蓬、玉葱皮

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by watanabeshino | 2015-04-03 10:28 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)



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