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2017 葛採り終わり
8月8日 18回目の洗い をもちまして、2017シーズンの葛採りを終わりにしました

本当は20回を目標に考えていましたが諸々の日程や事情により、今年は終了です
だいたい毎回葛蔓60本、葛苧にして平均50g、の18回分で、葛苧おおよそ900g

毎年毎回ごとのデータを記録していますので正確な葛苧の全体量は後で分かりますが、20回行ければだいたい1kgになるので、惜しかったな

今年は6月が寒くて葛が伸びてこなかったのも影響しています
草相手なので仕方ありません

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でも、今年は天気の大きな崩れもなく、全体を通して比較的作業がしやすかったです
北海道らしい夏といいますか、日中暑くても夜はグッと冷え込む日が多かったので、水はずっと冷たく、体を冷やさないことを優先、素手で作業することは殆どありませんでした

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今年も本当にどうもありがとう
また来年 どうぞよろしく
と、川と葛とススキに手を合わせ

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葛の花の甘い香りがあちこちに漂っています
それが葛の花の香りということを、どのくらいの人が気づいているのかな






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by watanabeshino | 2017-08-09 15:07 | 葛苧 | Comments(0)
葛はじめ
昨日6月17日
葛 今シーズン初採取
54本

毎年 札幌祭りの初日から採り始めようと決めているのですが 今年はまだ蔓が伸びておらず、14日には採取できず、この日になりました。

手稲に工房を構えた年から採り始めた場所ですが、年々良い蔓が採りにくくなっています。北海道にも葛は生えているといえど、その量は本州の比ではありません。私が毎年よく伸びたものを軒並み採ってしまうから、充分に体力をつけることが出来ずにヒョロヒョロとした蔓しかつけられなくなってしまうのでしょうか。 葛は生命力が強いからと、無頓着に過ぎたのかもしれないと この数年を省みました。葛の伸び方や蔓のつけ方を、気をつけてもっとよく観察せねばなりません。

ススキで作った室の中の葛の蔓
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ススキもまだ あまり伸びていないので背丈が小さい分、量が必要、頑張ってあちこちと行き、集めました。葛もススキも 良い状態になるにはあときっと1ヶ月くらいかかりますが、すると北海道の短い夏は終わりに近づきます。夏が終わると葛も終わる。気の抜けない2ヶ月です。

アイヌ民族が繊維として利用してきたエゾイラクサは初冬に、ツルウメモドキは厳冬期に採取するのだそうです。葛とは季節が真逆、それに煮たり発酵させたりせず 雪の力を使います。何とも北海道らしい。

葛布はやはり本州のもの、北海道で採取するには色々の事の ちょっとの無理が必要です。なんとか 少しでも自分の体と植物とそれを取り巻く環境への負担少なく良い蔓が取れるようにするべく、採取場所に広がりを持たせたり、作業の工程を工夫したり、知恵を絞りながらの 毎年です。

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今年も良い繊維が取れますように



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by watanabeshino | 2017-06-18 22:10 | 葛苧 | Comments(0)
糸の強度の確かめ
葛の繊維から布になるまで、特にその強度のチェックを3度しています。誰に教わったということではなく、自然とそうなりました。

1度目は葛苧(くずお・繊維の状態)を裂く時
2度目は績む(裂いた葛苧の端と端を結ぶ)時
3度目は織る時

写真は糸を績んでいるところ。左側が裂いた葛苧で右の茶櫃に入っているのが長い糸になった葛の繊維です。

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葛の糸は地に生えていた時の状態によって質が均一ではなく、強い弱い、硬い柔らかい、いろいろです。私はあえてそれらを分けることはしていませんが、布にした時に後々弊害が出そうなくらいに不都合なものはやはり避けています。また、おそらく葉の根元にあたる部分などだと思いますが極端に部分的に切れやすくなっているところもあり、そういう場合は切って結び直しています。
そうしたチェック&補強を、繊維から布になる間に3度、しています。

葛の糸には撚りをかけていません。これは遠州地方に古くから伝わる方法です。葛の糸の特徴である光沢をより美しく出すために、実用面での強度を多少犠牲にしたのではないか、とは織元がおっしゃっていた言葉なのですが、葛の糸に撚りをかけるとそれは絹糸と見紛う程に綺麗ですし糸もとても強くなりますが、葛の糸の面白さや特長が失われてしまう、と私も思います。ですので、不本意な破損のないように、糸の強度には少し神経質になります。


北海道における葛布の帯は、といったって今の所は私しか織っていないのですが、まだまだ作る人と使う人が共に育てていく段階だと感じています。もちろん、だからといって不確かなものを作っている、という訳ではありません。葛布の帯自体は古くからあったようですし、衣服として利用されてきた古い歴史もありますし、現在静岡の数件の織元でも葛布の帯は生産されています。しかし、それほど多くの人が使っているわけではありませんしそう多く売られているわけでもありません。ましてや、北海道産の葛の繊維のものは私の織ったもの数本以外はまだ世に出ていません。ですから、見たことがない、という人が大半で、ゆえに、耐久性や使い方、扱い方に不安を抱く方も多いと思いますし、使う人の使い方によっては色々の予想外の違いが出てくることもあり得ます。

葛布の帯をお使いの方、特に私の織った葛の帯をお使いの方とは、長く長く関係を保って、扱い方をお知らせしたり、いろいろの長所短所を伝えていただきながら、不具合があればその都度相談しながら改善しながら、共に歩んでいきたいと、今、葛の糸を作りながら、そんなイメージを抱いています。

私の織った葛の帯が手元にある方で、もしも気が向きましたら、ご一報いただき、使い心地やご感想などお聞かせいただけましたら幸いです。また、何かの不具合がありましたら、ご相談に応じたいと思います。











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by watanabeshino | 2017-01-25 14:41 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)
北海道に暮らす青
今年の藍は色が出すぎて濃く染まりすぎて、贅沢にもホトホト困っていたのですが、ちょっとした加減を覚えたこともあり、建ててから4ヶ月が経とうとしている今、やっとこの色が出て来ました。

灰がかった、薄い
雪の影の、雪雲のある空の灰暗い、吹雪の向こうに潜む灰色の、雪国の青。

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私は、色も土地の影響を受けるものと考えています。その土地で取れた色、その土地に暮らす色は、その土地に暮らす人にとって、もっとも心地よい。

藍染の濃い青は確かに綺麗ですが、しかし、私には目に強すぎる。温暖湿潤な土地にはきっと似合う、でも、北海道の土地には、どうもあまり馴染まないのではないかと思います。

奇しくも、先日、北海道に自生していた青の染料になる「エゾタイセイ」も、こんなような薄い青に染まると聞いてやはりと思いました。
また、伊達の蒅を灰汁で建てると、鮮やかな青は出ず、こんなような青しか出なくて、それは、きっとその土地に生きる藍だからこその色なのではないかと思っています。

私は、北海道に暮らす青、北海道に暮らす色を、出していきたいと思っています。

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by watanabeshino | 2016-11-18 08:30 | 制作に関して/雑感 | Comments(4)
使った糸リスト
使った糸のリストをそれぞれにお付けしています。

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そこに、先日自分で彫った葛の文字の印を押してみました。
私の所で織ったという良い証明にもなり、良い雰囲気になりました。

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by watanabeshino | 2016-09-22 17:00 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)
葛苧洗い4回目
今日は草の繊維、葛苧取りに興味のあるというお二人が来てくださり、一緒に作業しました。

良い繊維が取れました。

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by watanabeshino | 2016-06-30 16:34 | 葛苧 | Comments(0)
本日葛はじめ
いつもより一週間くらい遅いのですが、北海道神宮祭が今日から始まり、何だか幸先が良い感じなので、毎年お祭りを目安にしようかと思った本日、葛、48本採取。

昨年は良い蔓が取れていた場所ですが今年はまだ細くて硬くて巻きついているものばかり。私が昨年沢山刈ったのが影響しているのかもしれません。何年やっても葛と「あ、うん」の呼吸とはなりません。

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今日は午前中曇り予報。午後から雨というので空もどんより、風強い。

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木に絡みついていた葛の、幹のようになった蔓。年輪、初めて見ました。葛は蔓植物ですが「半低木」に分類されるので、草というよりは木の仲間なのかな。

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良い繊維になりますように。
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by watanabeshino | 2016-06-14 15:52 | 葛苧 | Comments(0)
蓬(ヨモギ)、藤
5月下旬に絹糸を染めました。

蓬(ヨモギ)
鉄媒染
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色の違いは温度の違いです。
いつも出る緑味が少ないのは、今年の蓬の特徴かもしれませんし、時期の違いかもしれません。少し大きく育ったものを使いました。



自宅に植えてある藤、種から育てているのですが地植えにして今年3年目、まだ花をつけません。でも伸び放題だったのでバッサリ切り落とし、そのまま捨てるのももったいないので染料としてみました。そしてビックリ。

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なんと鮮やかな。
媒染は銅と鉄。

藤は緑に染まると聞いてはいましたが、こんなに鮮やかとは思いもしませんでした。
自宅で染料が取れるというのは頼もしいです。



葛が伸びてきていますが、まだ細く、また、室(ムロ)に必要なススキも全然伸びていないので、葛採りはもう少し先になりそうです。
ここのところ寒かったからか、今年はいつもより少し遅いです。

我が家の藤です。
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by watanabeshino | 2016-06-07 12:14 | 草木染め | Comments(0)
葛の糸の斑、色の違い
 私の織る葛の布の途中には、色の違うところがあります。写真、分かるでしょうか。
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 ちょっと黒っぽく斑点または点のようになっている、または、少し色味の違う部分がある。これは葛の発酵の仕方と洗いの状態によってそうなってしまう場合もあるのですが、虫が葛の茎からエキスを吸った跡の場合もありますし、元々の葛の繊維の色の違いの場合もあります。目立つ部分は切り落とし使わないようにしていますが、ただ、見た目に悪いからといって簡単に切り捨てるのも痛ましく、機能的に劣りさえしなければ、出来るだけ使ってやりたいとも思います。例えば、帯なら、表に出ない部分に。または、木枠の機の小さな布に。
 ダメだから捨てる、ではなく、ダメにしない。
 しかしそれは蔓を選び繊維を取り出す段から始まっていて、そういう繊維になったのは私の責任でもあるのですが、それは次への課題とし、出来てしまったものはダメだからと簡単に捨てず最後まで使ってやりたいと思います。

 以前にも書いたことがありますが(「色について」)、素材も色も、あらかじめこちらの意図したものをどうにかして出そうと考えるのではなく、出来たもの、出たものを、活かしたいと考えています。限りあるものの中で最大の努力をする、それが素材にも自分にも無理がなく、結果、使う人にとってもきっと心地の良いものになるのではないかと思います。

 しかし、まぁ、こういう、意図的に意図しない、みたいなのが好きというだけのことかもしれません。

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by watanabeshino | 2016-03-08 11:02 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)
生成りが生成りだけの時よりも
私は色々の色が好きですが、植物の糸や素材は生成りがやはり美しく、生成りの色合いとその色の醸し出す雰囲気は、どんな色も敵わないと思っています。

ですから、布を織る時、生成りが生成りだけの時よりも生き生きとなるように、と考えながら色を入れる、という事を心掛けています。
まぁ…まだ自己満足の域かもしれませんので、あまり偉そうな事も言えません。心掛けです。

帯の場合、体側、着物に直接あたる部分は前に来る所に少し色を置く以外はほぼ生成りにしています。それは着物への色移りの心配を極力無くすという点からなのですが、充分な余白=「間」ともなり、生成り独特の、自然な色の移ろいが美しくもあります。

全てが柄で埋まっているのも良いですが、私はどちらかというと「間」が充分にあるものの方が、ホッとするし、落ち着きます。

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by watanabeshino | 2016-01-20 14:25 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)



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