ワークショップという言葉について
自分が教室や講座等をやるにあたって、多分「ワークショップ」という言葉は絶対に使わないだろうなと思っていて、なので、以前フェイスブックページの方で、「私のやるのはワークショップでも体験講座でもない」という但し書きをしたのですが、
(参考→Facebookページ(ただし、記事に直接リンクできなかったので該当記事は随分下の方になっていまいますが))
なんだかその言い方も随分と嫌味だなぁと感じたのでその後ずっと考えておりました。
ワークショップとは何ぞや?について。

結論から言いますと、私が持っている「ワークショップ」のイメージは、
・一つのテーマに沿って人々が集まる
・参加する一人一人が何らかのスペシャリストまたは知識や経験が深く、何かしらの有益なものを提供できる、または、提供しようという姿勢で臨む
(何十年も生きていれば大抵誰でも何かのスペシャリストである。なので、その集まりで、自分の持っているものは何かを再考し、提供できるものは何かを考える良い契機とする、ということでもある(=初心者が何かを習いに行って、はい終わり、ではない))
・背景の違う人々がそれぞれの知識や経験を持ち寄りぶつけ合うことでの相乗効果(=その場その時でしか生まれない即興的な効果)がある
・ワークショップに参加した後は、それぞれが、そこで学び取ったことを持ち帰り、その後の仕事や暮らし方等に生かしていく
・ワークショップに参加した人同士に繋がりができ、その後の仕事や暮らしが豊かになる
・主催者は、「教える人」ではなく、その場全体の「コーディネーター」


大変面倒ですね。でもこういう面倒な集まりこそが「ワークショップ」だと私は思っていますし、それは大変に面白く興味深いものです。
でも、自分の講座や研修会に「ワークショップ」という言葉は絶対に使わないだろうと思うのは、私はそんな「コーディネーター」には絶対になれないと思っているからです。ものすごく苦手な分野です。
ただ、私のしてきたことや私のやっていることを、知りたいという人にお伝えすることならできる、
でも一回限りの体験学習では何もできないので継続して来ていただくことが必要になる、
なので、
「体験学習でもなくワークショップでもなく、講座であり研修会です」
となったわけです。

多分ワークショップという言葉自体はそう古いものではありません。よく使われるようになったのは割と最近だと思いますが、何だかやたらとその言葉を目にしますので、みなさん、どういう意味で使っているのだろう?と思って気にしてみると、その意味合いは随分と開きがあって、でも、多くは「体験学習」や「習い事」といった風に使っている感じがしました。特に「ものを作る」講座や教室を「ワークショップ」と言っているのが多いようです。「手習い教室」や「体験学習」「講座」などと言うよりも「ワークショップ」と言った方がなんだかやんわりと色々なものを包み込んでくれ、「何があるのだろう?ワクワク」という気持ちさえ起こさせてくれる、不思議な感じがします。もしかしたらそういう「やんわり」効果で、主催者が意図するしないに関わらず、私が上に書いたような「即興的効果」も生まれるのかもしれません。

ですから、それをどうこう言うつもりは全くありません。それはそれで良いのだと思います。でも少なくとも私がその言葉を使うとしたら、その言葉の定義はきちんとしておきたい、自分の意思と意図をはっきりとしておきたい、と思うのです。めんどくさい 性格です。










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by watanabeshino | 2016-12-11 17:36 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)
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