時を経て尚美しく
この布は、角帯として1年半くらい前に織ったものです。柔らかすぎたので、センチごと切り売りしようかと思っていたのですが、止めました。

というのも、先日のじょじょ展で展示していた際に、「帯として充分使えるわよ、切ってしまうなんてもったいない」と言ってくださった方がおられ、少し自信をつけた私は、展示後、水を通しアイロンをかけましたら、何というか、何とも言えぬ、時を経た分の何かが宿った風で、最初の頃の雰囲気とは違い、固く締まりながらも、何かしっとりと良い感じになっているのです。水を通した事で多少の歪みが出ましたが、それもまた何か良い雰囲気で。これを切って細切れにしてしまうのは確かにもったいない。時を経るごとに風合いが変わり馴染んでくるのは、自然布の特徴でもあります。

d0342152_12104303.jpg


普段に着物を着るようになって、帯は頼りないほど柔らかくても全く問題ないどころかかえってとても楽だということが分かったことも、これはこれで帯として充分活用できると思う気持ちを後押ししました。

柔らかく軽いので、体に全く負担なく、着物を支えてくれます。葛布というと夏のものと思いがちですが、木綿や紬の着物になら、一年中つけても違和感ないようにも思います。

普段の着物にヘビーに使ってもらって、破損したら、直したり葛布の小さな布でアップリケしたりして、長く永く使ってもらえたら嬉しい。

そう考えると、何だかとてもロマンのある布にも見えて来ました。何といいますか、織り上がった時点で既に私の手は離れている感覚があります。葛布のこうした特徴は、葛と絹の良さであり、きっと最初から既に私の作品ではないのです。ゆえに、私は恥ずかしげもなく、まるで他人の作ったもののように、良いものを良いと言っています。

詳細はこちらにあります。
http://kitanokuzu.exblog.jp/22246548/



[PR]
by watanabeshino | 2016-11-20 11:57 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)
<< 麻について 北海道に暮らす青 >>



織/葛の糸と葛の布
by 雪草
リンク
ホームページ
北の葛布/札幌手稲HP
*葛布、染料、自己紹介など

facebook
渡邊志乃facebook
*葛布の帯の日々の制作の様子や心構え、雑感、山、スキー、お知らせ

facebookページ
北の葛布/札幌手稲facebook
*ブログ更新のお知らせ、講座・研修等の近況、お知らせ

instagram
雪草instagram

*葛布の帯とイメージの源の写真集

ツイッター
渡邊志乃(雪草)twitter
*日々の一言、お知らせ
最新の記事
葛の布 帯展 終わりました
at 2017-05-11 23:01
等間隔なようで等間隔でなく
at 2017-04-27 15:56
個展のお知らせ
at 2017-04-05 22:55
3月「木枠と葛の手織り教室」..
at 2017-02-23 21:41
ホームページアドレス変わりました
at 2017-02-20 15:24
カテゴリ
葛の帯
葛の栞、箸置きなど
お知らせ
葛苧
その他の草の繊維
草木染め
制作に関して/雑感
タグ
(25)
(21)
(16)
(12)
(11)
(7)
(7)
(6)
(4)
(2)
画像一覧
以前の記事
2017年 05月
2017年 04月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
検索
ブログパーツ