北海道に暮らす青
今年の藍は色が出すぎて濃く染まりすぎて、贅沢にもホトホト困っていたのですが、ちょっとした加減を覚えたこともあり、建ててから4ヶ月が経とうとしている今、やっとこの色が出て来ました。

灰がかった、薄い
雪の影の、雪雲のある空の灰暗い、吹雪の向こうに潜む灰色の、雪国の青。

d0342152_08420388.jpg


私は、色も土地の影響を受けるものと考えています。その土地で取れた色、その土地に暮らす色は、その土地に暮らす人にとって、もっとも心地よい。

藍染の濃い青は確かに綺麗ですが、しかし、私には目に強すぎる。温暖湿潤な土地にはきっと似合う、でも、北海道の土地には、どうもあまり馴染まないのではないかと思います。

奇しくも、先日、北海道に自生していた青の染料になる「エゾタイセイ」も、こんなような薄い青に染まると聞いてやはりと思いました。
また、伊達の蒅を灰汁で建てると、鮮やかな青は出ず、こんなような青しか出なくて、それは、きっとその土地に生きる藍だからこその色なのではないかと思っています。

私は、北海道に暮らす青、北海道に暮らす色を、出していきたいと思っています。

[PR]
by watanabeshino | 2016-11-18 08:30 | 制作に関して/雑感 | Comments(4)
Commented by rikabeans at 2016-11-18 18:34
以前からいつも楽しく拝読させていただいております。

川の水の話、お金をもらってモノを教えること、ゆるく同好の人と繋がる事、等々のお話などいつも共感させていただいています。
今回の記事の「その土地の色」というテーマにも
本当にその通りだと拍手しました^^

土地にはその土地のエネルギー(波動)があって、
食べ物もその土地で採れたものがそこに暮らす人に
最も合っているそうです。
遠くからのお取り寄せは不要で、食べたいものがあれば
遠方まで行って、その土地に共振してから食べることが
肝心なのだそうです(これは聞いた話です)

私は2011年より八ヶ岳山麓で生活するようになりましたが、
地元の食材がたくさんあって感謝の毎日です。
紡ぎ、染め、織りをしておりますが、
最近は染めも最小限の身近な材料のみとなりました。

これからも素敵な織りの記事を楽しみにしております。
Commented by watanabeshino at 2016-11-19 12:46
ずっと読んでいただいているのですね、ありがとうございます。嬉しいです。
私は最近薬草にもちょっと興味を持ちまして、すると良い染料になる植物はほぼ薬効があり、それを煮出した時の色や香りを思い出し、納得しています。飲むことと身につけることは同義とも感じました。
織りや染め、紡ぎをされているのですね。
インターネットでは見ることはできますか?よかったらアドレス等教えて下さいね。
私も、染めに使う植物を、なるべく身近なもので限定するようになりました。そうした土地ごとの違いを感じるのもまた楽しいですよね。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Commented by rikabeans at 2016-11-19 13:02
丁寧にお返事いただけてとても嬉しいです・・・
ありがとうございます(^-^)
織りはタイ在住時(15年くらい前)に、東北地方のシルク絣やラオスの木綿織りなどに興味を持ち、何度も通って見学させてもらいながら始めました。
染めもその時に地元の人のやり方を見て、見よう見まねです。
紡ぎは2年前よりこれも本などを紐解いて自分でやっています
田舎の伝統の染織を見るにつけ、学問ではなく、芸術でものなく、「生活」なのだなぁ〜と思い、そうした織りをしていきたいと思っています。ですので完全に「見よう見まね」の域なのです。
葛は周辺にもたくさんありますが、皆、木々に絡み付いています。クサコアカソはたくさんありますが、一昨年、繊維をとったら叩き過ぎてボロボロになってしまいました。
現在は木綿、ヘンプと獣毛を半々くらいで紡いでいます。
材料は買っています。見ていただくようなものは無いのですが、毎日ブログを書いています。アジアもののショップもしておりますので、お時間がおありの時によろしかったら御覧下さいませ。

http://rikabeans.blog41.fc2.com

http://lom-sam-nuea.ocnk.net


ありがとうございました。
Commented by watanabeshino at 2016-12-07 17:39
素敵な暮らし!それにアジアのもののショップも充実していて素晴らしいですね。ブログ、私も以前拝見したことがありました。改めまして、コメントをありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
<< 時を経て尚美しく 小さな手織り布展/じょじょ ... >>



織/葛の糸と葛の布
by 雪草