着物のしきたり、決まりごと
着物を沢山頂きました。
といってもそれは随分前で、最近になってやっと開けたのですが。

そうして、自分で誂えたものはほんの数枚しかない私が、色々の着物を「選べる」ようになって、とかく敬遠されがちな着物のしきたりや決まり事は、逆手に取ればとても楽しい営みでもある、という事に最近気づきました。

今の季節で、この天気で、この気温で、このシチュエーションで、相手の方のお立場はこうで、私のスタンスはこうで、さて、どうする?とくるわけで、それはまるで「なぞかけ」のようなのです。

この状況で、この着物、その心は…

という訳です。

なぞかけでも沢山の引き出しがあった方が良いのと同じように、着物のしきたりや決まりごとを分かっているとそれだけ自分の選択肢も増えるということ。それは「せねばならぬ」ではなく、もっとファジーで流動的な、着物に楽しみを付加するための共通意識というか、全体的なルールというか。順当に行く時もあれば、おーそう来たか!となる時もあり、いわば「物言わぬユーモア」「言葉にしない相手への敬意」発信側も受信側もお互いにそれぞれの知識の中で言葉を介さずやりとりする。随分と深みのあるコミュニケーションです。

着物沢山あったけど全部捨てちゃったわ、と耳にする事が多いですが、着物は個人の所有物というよりは皆の共有財産みたいな所があるので、もしも手放したい場合には、捨てようかと思う前に、いえ決して捨てずに、着物に所縁のある人に相談してみてくださいね。



さて、大きな柄の小紋で光ってるこの着物は一体どういう時に着ようかと思っています。なかなか出番がないような、いやそこはトンチを効かせて…

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by watanabeshino | 2016-06-08 08:47 | 制作に関して/雑感 | Comments(0)
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